みなさん、知っていますか?うえたん号。
うえたん号は、高齢化の進む山間の地区を巡回し、日用品から化粧品、健康食品などを提供する移動販売車です。過疎地区での豊かな生活の支援を目指して、いまウエルシアが力を入れて取り組んでいる事業の一つです!
今回は、そんなうえたん号を間近で見るべく、埼玉県は長瀞町(ながとろまち)に来ています。
出発準備
朝9時30分、長瀞店の裏では、すでにうえたん号が出発の準備をしていました、話題の商品、冷蔵品、注文の商品などを積んでいるところでした。
ちなみに、写真に写っているスタッフの新井さん、実は長瀞の老舗旅館の元支配人だそうです。過去には、昭和天皇や上皇陛下も行幸いただいたことがあるとか。
新井さんは、「自分たちの長瀞をなんとかしたい」という想いから、引退後、うえたん号のドライバー販売スタッフを希望されたそうです。
うえたん号は、町のシニア雇用にも繋がっていました。
販売の様子
うえたん号の巡回ルートは、行政と話し合いながら決めていきます。今回は山間部を中心に、町の方々が必要とされる場所へ立ち寄ります。
あっという間にたくさんの方が集まり、買い物が始まります。
常連のお客様は「前回買ったチョコがイマイチで~、今回はどれにしようかしら?」とお買い物を楽しんでいました。
また「子育てで、車でスーパーに行く時間がないとき、うえたん号があると助かる」と若いママさんが教えてくれました。
お客様同士での会話も多く、お買い物を終えた後も、お話は続いていました。うえたん号の周りには人が集まるため、お買い物をしない方も遊びに来られていました。「賑やかだから、なんとなく外に出て、お友達と話すの」と町の方が、楽しそうに教えてくれました。
薬剤師とのカウンセリング
このうえたん号は、長瀞店の調剤室と繋がっているため、いつでもビデオ通話で薬剤師に相談することができます。
これまで、健康の相談をするためには、車やタクシーで病院の診察を受ける必要がありましたが、うえたん号のおかげで、気軽に相談ができるようになりました。
「わたしたちの長瀞をなんとかしたい」
今回、町民の方、行政の方、長瀞に関わる様々な方とお会いしてみて、みなさんから「わたしたちの長瀞をなんとかしなきゃ」という一体感を感じました。
長瀞町といえば岩畳や川下りが有名で、都内でも知名度の高い観光名所ですが、一方で、過疎地区としての問題も深刻です。
人口7000人弱と埼玉県内で2番目に少なく、高齢化率は39.6%、路線バスは一路線もありません。買い物の場所が減り、公共アクセスが悪くなっていることで、町の活気が年々下がっています。
うえたん号の巡行が決まったとき、本当にたくさんの方々からの歓迎と支援がありました。いまも、町の有志の方々が、うえたん号のPR動画を制作中だと、教えてくれました。
うえたん号を育てているのは、間違いなくそこに住む町のみなさんです。
そんな地域の輪の中に、ウエルシアが入ってお手伝いができること自体、とても誇りに思いました。
「うえたん号」のビジョン
うえたん号は、ただ商品を移動販売するだけではありません。過疎地区の健康を支え、交流を生み、孤立のない豊かな生活を守ります。うえたん号は小さい車ですが、地域の住民にとって、「健康の拠点」が生まれる大きな可能性を秘めています。
遠隔診療やオンライン処方箋が普及した次世代医療において、過疎地区の医療環境は、必ずうえたん号が変革していくでしょう。
応援よろしくお願いします!